3月17日(日)浅草台東館において「浅草ダンスフェスティバル」が開催されました。
こちらの競技会は、グランプリ戦の名称「ニュースター」の名前の通り、若手選手の育成を目的としております。より多くの有望な選手が決勝入りして今後のモチベーションを高めてもらうべく、国内トップ選手の出場をある程度制限しています。
今大会では2018年度のトップ10位の中から偶数位の選手が、また6月2日開催予定の東部ニュースターグランプリⅡでは、奇数位の選手が同様に出場することができます。
空いた枠を目指して11位以下の選手たちが決勝入りを目指して戦うわけですから、社交ダンス愛好家の皆様にはこれから活躍する選手を青田買いして目をつけておくチャンスです!
ニュースターグランプリⅠ・ボールルーム部門
統一全日本選手権など国内の主要な大会において、ラテン部門で大活躍の瀬内英幸・斎木智子が、ボールルームでもその高い身体能力を存分に発揮し優勝に輝きました。瀬内組は併催のB級ボールルームでも1位を獲得し、ダブル優勝という結果になりました。


「(ダブル優勝は)目指すところではありました。今年も10ダンス選手権での優勝を目標にしているので、一つ一つ着実に頑張っていきます」(瀬内選手)
「ラテンのキャリアが長く、ボールルームの練習では泣き言を言いたくなる時もあるのですが、いい結果が残せて嬉しいです。今後もバランスよく頑張っていければと思います」(斎木選手)





ニュースターグランプリⅠ・ラテン部門
ラテン部門の優勝は、土田純司・藤野めぐみ組。優勝者インタビューでは、パートナーの藤野選手が感極まって涙する一幕もありました。リーダーの土田選手の言葉にもあるように、どんな試合でも優勝というのは特別なものです。当競技会での目的の一つである「若手の育成」にふさわしい優勝だったのではないかと思います。


「久しく優勝という言葉を聞いていなかったので、本当に嬉しく思っています。このような競技会が開催できるのも、運営や役員のみなさま、お客様の応援のおかげです。今日は感謝の気持ちを込めて踊りました」(土田選手)
「小心者でプレッシャーに弱くて……でも、本当に良かったです!ありがとうございます」(藤野選手)





6位 小野孝明・小野恵美織
また、併催競技会の結果は以下の通りです。
併催競技B級ボールルーム部門

瀬内英幸・斎木智子(ニュースタグランプリⅠとダブル優勝)
浜崎裕章・伊東夕奈
菊地クリスティアン・クラスフカイア アンナ
阿野翔太・高橋美樹
畠山貴弘・中原麻緒里
麻戸洋輔・中村綾
併催競技トゥインクルスター・ボールルーム部門

寺門駿・佐々木彩香
原辰瑠・大縄愉美子
大地純平・鈴木加奈
浜崎裕章・伊東夕奈
阿野翔太・高橋美樹
荒木康孝・金瀬友子
併催競技トゥインクルスター・ラテン部門

井上拓也・浅場春佳
飯田満之・松浦茜
中根大幾・大山真莉乃
田原健二・上脇友季湖
麻戸洋輔・中村綾
原辰瑠・大縄愉美子
さて、浅草ダンスフェスティバルの会場は、各線浅草駅から徒歩圏内、浅草台東館にて行われています。
グランプリ戦のようなラグジュアリーな雰囲気とは異なり、公共の施設で行われるカジュアルさで選手とお客様の距離が近いのが魅力です。声援を送ると「ありがと〜」と競技会中に手を振り返す選手もおり、お客様の笑いを誘う場面も。目的の競技会を観戦後、神谷バーで繰り出すと言うお客様もいらっしゃいました。ぜひ観戦後、浅草観光も交えて競技会に足を運んでみてはいかがでしょうか?
写真・文/賀曽利奈穂
このリポート記事はTNKS公認ライターの一人である加曽利奈穂様に撮影・取材して頂き、制作されました。同じ記事は https://odoribiyori.com/news/20190319-3248/ にも掲載されています。
賀曽利奈穂様プロフィール
法人企業向けのウェブコンテンツ企画・編集・ライターとして長年に渡り勤めた後、退職し独立。ゲームシナリオの脚本や小説アプリを主戦場として、フリーランスで執筆活動に従事している。
自身もアマチュアダンサーであり、競技選手の全盛期は東部アマラテンA級。一度は競技から退くものの、思い出したように出場することもある昨今。
また、カメラマンとして社交ダンスの写真撮影にも携わり、2019年より東部日本競技ダンスプロフェッショナル選手会(TNKS)公認。社交ダンスを題材にした小説を執筆するなど、ライティングスキルとカメラを武器に様々な普及活動に関わっている。