9/23 ショーダンス選手権 ボールルーム部門 順位発表&優勝者インタビュー

9/23 ショーダンス選手権 ボールルーム部門 順位発表&優勝者インタビュー

2025年9月23日(火・祝)東京ドームホテルB1F「天空」にて「Freedom’s Cup Japan Open Show Dance Championships」が開催されました。
当記事ではボールルーム部門の順位結果を写真&作品紹介とともにお知らせします!また、優勝者インタビューも掲載しています。
チャンピオンがショーダンス作品に込めた想いや制作秘話、そして全出場者の作品コンセプトなどを写真とともにお楽しみください♪

ラテン部門の記事はこちら ↓↓↓


ボールルーム部門 順位結果

優勝 田原 健二・上脇 友季湖
2位 原 辰瑠・井上 愛香
3位 柴山 和樹・平岩 英里
4位 中嶋 康人・中嶋 藍香
5位 野田 幹也・広瀬 真名

優勝/田原 健二・上脇 友季湖 インタビュー

優勝/田原 健二・上脇 友季湖
振付/大竹 辰郎
作品名/ショパンワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2
作品紹介/若くして最後を迎えたショパン。最後に愛した女性への想いを綴った音楽を体現してみました。

ボールルーム部門で見事優勝された上脇選手&田原選手に、作品の制作裏話やショーダンスへの想い、当日の様子など貴重なお話を伺いました!

今回の作品『ショパンワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2』は、どういった流れで制作されたのなのでしょうか?
たとえば選曲や作品テーマは何がきっかけで、誰が決めたのでしょうか?

田原&上脇としてカップルデビューして最初に作って頂いた作品はクラシックなテーマの『カルメン』でしたが、もう一度ショーダンスに挑戦したいとなったときに上脇には「何かカラフルで生命力溢れるというよりは、コンテンポラリーのようなテイストの作品を踊りたい」という希望があり、振付師の大竹先生にお伝えしました。
そのうえで選曲や作品テーマは、大竹先生に全てお任せしました。

振付はコリオグラファーである大竹先生にお任せだったのか、またはダンサーからもアイデアを出しながら作っていったのでしょうか?

振付もほぼお任せでした。ほんの一部自分たちの持ちルーティンが入っています。

なるほど。
衣装もすごくシンプルで、そのストイックなデザインが作品の世界観ととても合っていましたが、これはどのようにして考えられたのでしょうか?

衣装のアイデアも大竹先生が出して下さいました。

「上脇が着たいものはなんだ?」と聞かれたので色んな女性らしい綺麗なラインのデザインイメージも提案しましたが、「うーん上脇だからなぁ」と言われて却下(笑)
結局男性の燕尾服を2人が着ているような(女性はスカートではありますが)とてもシックで現代的なデザインになりました。とても気に入っております。

ダンサー側からは「コンテンポラリーのようなテイストの作品にしたい」という希望だけ出して、振付、衣装などはほぼ全て振付師によるアイデアだという

今回のショーダンス作品をつくる中で苦労されたことや、何か特別なエピソードなどあれば教えてください。

最初に振付されてから3年目ですが、初年度は速すぎるステップに追われ、1曲通しで踊るだけで精一杯でした。
2年目は動きはこなせるようになったものの、音楽や作品背景にとことん入り込むところまではいかなかったように感じます。
パーティーでも何回か踊りましたが仲間のダンサーからは「難しい作品だねー!!」と口々に言われ、「あぁ、こんなにお洒落な作品を難しく大変そうな作品に見せてしまっているんだなぁ」と毎回反省しました。
この作品を、「いかにもショパンが軽いタッチでピアノを弾いているように」感じさせることが本当にとても難しかったです。
また、ショパンの少し病的で生気が薄いところや、追い求める女性は生身ではなく幻影であるところ、その2人のキャラクターを演じるところも健康体な自分たちには難易度が高かったです。

競技会当日や、当日を迎えるまでにマインドの持って行き方など、意識したことはありますか?

今年目指したのは、「大人品質」です。
私たちは競技ダンサーなので、ついつい最大のエネルギー量や筋肉活動量を悪い意味で発揮しがちでしたが、2人とも大人ですし(笑)・・・「高性能で静か」を目標にしました。

いつものプロデモや昨年のショーダンス選手権では色々な事を考えてしまい集中しきれなかったんですが、今回は音に集中しきる没入する事がテーマでした。結果が優勝だったのでそれが出来てたのかなと嬉しく思います。

ショーダンスはすごく音楽・構成・振付の要素が重要で、ダンサーの力だけでどうこうできるものではないと考えているので、素晴らしいショーダンスを振り付けてくれた大竹先生に感謝しかないです。
今回評価してもらえたので少しは恩返し出来たかなと思います。

あと仲良くしてもらってるプロの仲間達や生徒様が喜んでくれたのが1番嬉しいです。
ありがとうございました!

実は自分の不注意から8月末に足を怪我してしまいました。
「danceGALA」「ショーダンス選手権」「舞台FOCUS」とイベントが重なったため休養する事もままならず怪我の治りは遅れ、練習日程も確保できず、満足な準備が出来たとはとてもいえませんでしたが、音楽をよく聴いて、そのキャラクターになりきる事で、失敗もある意味「ダンサー上脇が失敗した」のではなく「幻影としての女性がそうした」と見えるくらいに作品に入り込む事を目標にしました。

当日までずーっと田原先生が「当日さえ踊れれば良いです」と精神的にどっかり構えてくれていたのでとても救われました。
当日もコンディションは最悪でしたが、事情を知っているダンサーや生徒さんがずっと励ましてくれて、とても心強かったです。ありがとうございました!

大竹先生と、素晴らしい作品に出会えたことに感謝します。

ショーダンスの競技会で優勝されるのは初めてかと思います。
初優勝の心境を語ってください。

優勝という結果を頂けたのはとても嬉しいのですが、自分たちが認められたということよりも、ようやくこの作品の良さを伝えられたこと、作品の良さを邪魔しないダンスが出来たことが大変嬉しいです。

本当にありがとうございました。

準優勝/原 辰瑠・井上 愛香 作品紹介

Herlem Nocturne~夜の街で恋に落ちて~

ジャズが流れるハーレムの夜の街。
妖艶に微笑む女と惹かれてゆく男。
禁断の駆け引きがダンスとなって闇を彩る。

振付/永井 広美

第3位/柴山 和樹・平岩 英里 作品紹介

君をのせて~再び出逢う二人~

かつて一緒に旅をした二人。
時の儚さを胸に、静かに再び出逢う。

振付/柴山 和樹

第4位/中嶋 康人・中嶋 藍香 作品紹介

偽装誘拐~歪んだ愛と狂気~

やっと2人きりになれたね…
こんな形でごめんね…どれだけアプローチしても気づいてくれない君のせいだよ…

振付/松本 光祐

第5位/野田 幹也・広瀬 真名 作品紹介

Turbulence~激動~

理想への道

振付/野田 幹也

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